本づくりについてのよくある質問 -出版.net

よくある質問

本作りのイロハについての質問

どの出版社に頼めばいいのですか?open
最近では希薄になってきましたが、出版社にはそれぞれ専門性があります。
たとえば弊社と付き合いのある国際書院ならば国際法と国際政治学、慶友社ならば民俗学の専門出版社です。出したい本の傾向にあった出版社が最適です。
さらに選択のための2大ポイントは、出来上がった本の所有権が著者にあること、販売に関する取り扱い内容が明確であることです。そのためには、「見積り明細」「製作委託契約書」「販売委託契約書」が事前に提示されることが欠かせません。
有名だからといって信用できない出版社が多いので注意してください。
有名イコール宣伝ですから、宣伝経費を使ってまで客を呼び込む出版社は要注意です。
まだ企画もできていないのですが?open
企画前からのご相談は大歓迎です。
「何を」「誰に」提供するかが出版の基本です。ところが多くの出版物を見ると、著者の思い入れが強すぎて、空回りしたり、適切な表現方法には程遠い例も数多く見かけます。企画立案のご相談から、執筆のアドバイスや原稿整理もお任せください。
なお弊社の場合、窓口は神田和花(JPS代表)が担当し、編集制作について高石左京(編集統括)の2名だけで担当します。
当然、手掛ける出版物には限度があります。ですからせいぜい年間10数点が限度です。もちろん装幀や紙面のレイアウトなどのデザインやDTP作業は、出版物の内容によって数多くのデザイン事務所(協力スタッフ)の中から適任者を選任しています。
地方在住ですが、大丈夫ですか?open
今の時代、そしてこれからの時代、企画立案、執筆相談、編集制作から販売手配まで、大概のことはインターネットで処理できます。さらに九州新幹線に北陸新幹線、北海道新幹線まで、お呼びがかかれば何処へでも出向きます。
それと言うのも、「遊びをせんとや生まれこむ」が会社の信条です。
地方なら仕事にかこつけて遊びにも行けるから大、大、大歓迎です。実際のところ数回の事前打ち合わせさえしておけば、後はほとんどのやり取りをメールと宅急便で完ぺきにこなせます。さらに必要に応じスカイプや携帯電話で微調整も完了です。
事実、一度もお目にかからずに仕上げた本も数点、さらに最近ではアメリカ在住の著者の本も仕上げました。それも、お会いしたのは本が出来てからです。一杯飲むために来日してくれました。
自費出版と商業出版の違いって何ですか?open
制作費を著者個人が負担するか、出版社が負担するかの違いでしかありません。特に書店で販売する本は、形式上の違いは何もないと言い切れます。ところが困ったことに、自費出版とは「著者が自己満足のために出す本」、商業出版とは「出版社が儲けるために出す本」というイメージです。
読み手を無視して著者に迎合する本が増え続けた結果です。
自費出版を手掛ける出版社も著者と正面から向き合い、読者に読んでもらえる本作りに専念すべきだと思います。
自費出版で成功した例ってあるのですか?open
「注文の多い料理店」「春と修羅」などの宮沢賢治の本は自費出版です。最近では世界的な大ヒットとなった「ハリーポッター」も最初は自費出版でした。
さらに、島崎藤村が自費出版の「破戒」で再起し、戦後のベストセラー「海軍主計大尉小泉信吉」も自費出版でした。
まだ公表はできませんが、100万部を遥かに超える最近の大ベストセラーも自費出版です。

経費についての質問

ズバリ、JPSは高いのですか? 安いのですか?open
弊社では、ライターや編集プロダクションからの売込みも多いのですが、責任を持って外注できるような下請け業者が見つかりません。
やむなく責任の持てる範囲の仕事だけを受注しています。一方で印刷製本費等は、常に費用対効果を考えて無駄を削減しています。その結果、編集費等は高め、印刷費等は安めです。これが高品質の出版物を頻出する理由にもなっています。
100冊も1,000冊も、大して経費が変わらないって本当ですか?open
印刷機や製本機も高機能化が進み、大部数の印刷製本ができるようになりました。機械をセットすれば、後は自動的に印刷や製本を行うシステムです。
数千部でも数百部でも機械のセットには数時間かかります。
ところが実際の印刷は100冊ならば数分程度、1,000冊でも10数分です。
印刷屋さんや製本屋さんにとって100冊の仕事も1,000冊の仕事も手間ひまは同じです。当然、経費にも大差はありません。
印刷部数による経費の違いは、どの程度ですか?open
印刷部数が倍になっても、印刷代と製本代はせいぜい2割増程度です。
違いが出るとすれば印刷用紙の使用量の増加による違いですが、それでも試し刷りのための用紙数は同じですから倍の経費とはなりません。
概算経費ですが、モデルケースのビジネス書(四六判192頁)で、1,000冊ならば137万円程度、3,000冊でも195万円程度です。
部数が3倍になっても経費はせいぜい4割増程度、輪転機を使える1万冊以上になれば、さらに原価率は軽減します。※編集費等も込みにした比較です。
経費削減のために、どのような方法があるのですか?open
印刷効率を考えて本文の頁数を決めることが経費削減の第一歩です。例えばビジネス書などの四六判ならば64の倍数(128、192、256頁)、教科書などに多いA5判ならば32の倍数(96、128、160頁)です。
最近では製本技術も良くなり、表紙と本文の間の見返しと呼ばれる用紙を省略することも増えて来ました。
さらには、アマゾンなどネット書店が帯と呼ばれるカバーの上の腰巻状の印刷物を外してジャケット写真を載せることから、帯を省略した本も増えています。費用対効果を考えて、極力無駄は省いた方がいいでしょう。
詳しくは編集者に尋ねてください。
他の出版社と見積もり合わせしちゃダメですか?open
ぜひぜひ比較してください。そうしてもらわないと我が社の魅力が分かりません。できるだけ多く他社からも見積りを取る、制作や販売に関する契約書も比較検討する、過去の出版物の比較や担当者の話も聞いてみることも大切です。
我が社のリピーター率は60%以上です。最初は1冊の本の予定が、もう一冊、もう一冊と増えていきます。
そのような著者との長くて密接な関係を求めています。
知り合いの印刷所で作った本も書店販売をお願いできますか?open
本の印刷を直接印刷屋さんに依頼することもできます。
私家本と呼ばれる、身内に配るような本、本屋さんなどで販売するのでなければ、経費削減のための一つの方法です。ただし本屋さんなどで販売することを考えるならば、ISBN、Cコード、既定の定価、奥付表示や売上げスリップなど、出版取次や書店で扱える要件を備えていることが前提となります。一つでも不備があると、すべてを印刷製本し直すことになり、膨大な浪費になる例が後を絶ちません。やはり、餅は餅屋です。経費削減のつもりが思わぬ浪費にならないように、最初から弊社のような発行元に依頼した方がいいでしょう。

原稿執筆とライターについての質問

原稿は、パソコンで書いた方がいいの?open
印刷の前段階の組版と呼ばれる作業が、DTP(デスクトップパブリッシング)ソフトと呼ばれる機能を使ったパソコン上の作業になった現在、手書き原稿よりは、ワードや一太郎などのパソコン上のワープロソフトを使った方が、文字データの流用が可能なので、本の製作費用も安くなります。
手書き原稿だと、出版社によって異なりますが、平均すると1文字70銭程度の文字入力費用が加算されます。なお、著者が入力するためのパソコンのワープロソフトはよほど特殊なものでない限り、ほぼすべてに対応できます。
どのくらいの分量の原稿を書けばいいの?open
読み物だと、エッセイやビジネス書などに多い四六判本文192頁程度の本ならば10万字以内です。初心者からすれば、「えっ、そんなに…」と思う文字数であり、プロの物書きからすると「たったそれだけ…」と思う文字数です。物書き初心者は文字数を増やすのに苦労し、プロの物書きは文字数を削るのに苦労します。
無理なく、無駄なく、簡単明瞭にまとめることが、本の文章の基本原則です。
著者が苦労して書き上げた10万字程度の原稿も、熟練編集者にかかれば3万字程度に収まるのが大半という現実があります。
文章量など考えずに、ともかく書き連ねてください。後は編集者次第です。
出したい本はあるけど、書く時間がないのですが?open
ライターの利用をお勧めします。
誰にでも出来そうで出来ないのが本にする原稿の書き方です。
執筆とさらにその前段の準備は、素人には泥沼のように感じる大仕事です。さらに何とか書上げて、著者はヤッター!と自己満足しても、編集者の目から見ると及第点にはほど遠いものばかりです。それならば著者は本の中身を考えることに専念して、実際の文章化についてはプロのライターに任せるべきです。本を書きたいのか、本を出したいのか? 伝えたいことがあって本を出すのならば、執筆はプロの方がいいでしょう。その方が本来の出版目的である、読者に感銘を与える本になるはずです。
ライターとは、どのように付き合えばいいの?open
簡単です。まとめたい本の内容、趣旨について箇条書きのメモでいいので網羅して伝えることです。
記録や自伝的要素を持ったものなどでは年表作りから始める場合もあります。あとはライターと相談しながら目次案を作成して、さらに各項目にどのような内容を盛り込むかを決めます。
本の内容によって異なりますが、ライターはインタヴューや講演会メモ、あるいは過去の断片的な記述などに基づいて執筆を行い、著者とラリーを繰り返しながら仕上げていきます。
なお、執筆代行料ですが、ライターの能力や執筆内容によって料金が変わりますが、取材等の費用を別にすると、一冊当たり80万円から120万円というのが弊社の実績です。
DTP作業を自分でやりたいのですが?open
自分のイメージどおりにページ構成を仕上げるには、自分で手掛けることが最良の道です。そしてこれも、決して不可能なことではありません。事実、自らDTP作業を行う編集者も増えて来ました。ただしDTP作業を行うには、「インデザイン」などDTP専用ソフトの購入や、技術習得のための学習期間が必要となります。
今後、数十点の本を作りたいと思うのならともかく、数点の本のためにDTPソフトを購入したり学習することは、お金と時間の無駄になるでしょう。
ワープロソフトで作ったので、そのまま印刷したいのですが?open
市販する本としては不向きです。頁数のある印刷物には紙面の整合性が欠かせません。ワードや一太郎などを使った数ページ程度の印刷物はそれほど不便は感じませんが、読み進むうちに不快感や違和感を覚える人が多いようです。
やはり本などの印刷物は、QuarkXPressやInDesignなどのDTPソフトによるデータ作成作業が欠かせません。
なお、ワードなどワープロソフトを使った本の作り方を紹介する本も出ていますが、一見遜色ないように見えても読みにくく、さらに読んでいるうちにイライラと精神的にも不安定にさせられるようです。

販売についての質問

全国の書店に並ぶの? アマゾンには?open
いわゆる「出版流通ルート」と呼ばれる市販の方法もお任せください。ただし一般の方たちが思っている以上に、本が売れないのも現実です。
販売ルートを確保したからといって、それだけでは本が売れないと思ってください。それでも一人でも多くの人に読んでもらいたいならば、さまざまな告知宣伝方法が考えられます。そんなプロモーションもご相談ください。
本屋さんで販売する条件は何ですか?open
市販するのに相応しい内容であることが前提ですが、本の指定の箇所にISBN(国際図書コード)やCコード(日本図書コード:読者対象・発行形態・内容分類)、定価表示(既定の形式、「本体〇〇円+税」など表記)があること、奥付に発行元等の記載のあること、並びに既定の方式による売上げスリップ(業界用語では坊主)などが、出版取次で扱う最低条件です。弊社ももちろんのこと、どの出版社でも手配できます。
ネット書店へは、どこから販売の手配をするのですか?open
アマゾンなどのネット書店も、三省堂や紀伊国屋など全国のリアル書店と同じように、トーハン、日販、大阪屋などの出版取次から配本されて販売されます。上記、トーハン、日販、大阪屋の3社だけで、ネット書店も含む全国の書店の内、9割以上がフォローされていると思ってもいいでしょう。全国の図書館も同じように、出版取次から案内されて購入の手配を行います。
新聞広告等への手配も依頼できますか?open
もちろんできます。業界の商習慣から、新聞社への広告依頼は原則として発売元出版社から行います。その時の注意点ですが、実際の広告掲載料は、朝日、読売、毎日新聞などの広告資料掲載料の3分の1程度です。
自費出版業者などは著者の無知に付け込み、著者に新聞社の公表金額を請求し、実際にはその3分の1以下で広告掲載して暴利をむさぼっています。
これこそ、要注意事項の一つです。
書店で売れた本の売上金は、どのように還元されるの?open
ご注意頂きたいのが、「本が売れたら10%の印税をお支払いします」などという出版社です。
著者が製作費を負担して作った本の所有権は著者にあるので、支払われるべきは印税でなく出版売上げ金です(印税とは単なる著作権使用料です)。
書店での販売には出荷経費の他にも出版取次のマージン、書店の販売経費も掛かりますから、最終的に著者の手元に入る売上げ金は、定価の40~50%程度です。詳しくは「販売委託契約書」を参照してください。
自分で直接、売った本の売上げ金は?open
著者が自ら経費負担して作った本ですから、できあがった本の所有権は著者自身にあります。だから当然自分で売れば、発送経費などの実費や出荷料は頂きますが、売上金の100%が著者自身の収入になります。
著者の費用負担で作ったのに、できあがった本は出版社に所有権が移り、著者が使うための本も有料で買い取ることになるような馬鹿げた出版社もあります。
たとえ有名な出版社でも、このような詐欺まがいの出版社には要注意です。
在庫の保管と管理は、どのように扱ってもらえますか?open
日常的な出荷に対応するための本だけを出版社の倉庫に預け、できるだけ著者自身の手元に置いてもらった方が、倉庫代もかかりません。とは言え出版物は、重くて嵩張りますから、出版者の倉庫で預かることになります。
弊社の規定では本の大小にかかわらず、1冊当たり月3円にしています。
1,000冊ならば月3,000円ですので、安いようですが月々の出費です。チリも積もれば山となります。それでも良ければ、在庫管理はお任せください。

制作進行についての質問

原稿完成から本ができるまでにかかる期間は?open
難易度にもよりますが、脱稿(原稿が完成すること)から2か月以内と思って頂いていいでしょう。その間に、原則として初校と再校の2度に渡る著者校正をお願いすることになります。
校正に基づく修正も終われば印刷工程に進むことになります。その後の製版・刷版・印刷・製本に要する期間は2週間程度です。なお、書店にて販売する場合は、まず見本の本を取次各社に提出して(「見本撒き」といいます)、中一日の営業日を経て各取次店から新刊配本部数と配本日の連絡が来ます(この新刊配本で店頭販売が開始されます)。
著者校正って、どのようにやればいいんですか?open
大概の出版社では著者校正の前に「内校」といって編集部内で校正を済ませておきます。ですから著者の主なチェックポイントは、内校で見つかった疑問点についての質問に答えることです。実は、校正記号はJIS規格(日本工業規格)として定められています。ですから厳密には規格に沿った赤字を入れることが原則なのですが、駆け出しの編集者など、出版社でも知らない人が多いようです。遠慮せずに、疑問点や直したいところは、自分の言葉で書き込めばいいと思います。ただし、後作業の都合もあるので、無理して赤ペンなどは使わずに、鉛筆で走書きした方がいいでしょう。
誤字脱字や引用の間違い、著作権侵害の責任は?open
脅かすようですが、たいがいの出版社の著者との契約書には校正の最終責任は著者にあると明記されています。
著作権侵害などの事案が発生した場合も、著者の責任で対処するとあります。
意図的でない限り、そこまでこじれるようなことも稀なのですが、それでもやはり、引用内容に誤りがないかどうかなど、慎重の上にも慎重を重ねる必要があります。
それこそ疑問点があれば、どのような些細なことでも担当編集者に聞いてみることです。
カバーデザインは、いつ決めるのですか?open
編集開始前にカバーデザインの発注を行うこともあるのですが、やはり初校が終わったぐらいの段階、総ページ数が確定した後での発注が多いようです。
カバー周りは専門のデザイナーがいますので、カバーイメージなどの希望を伝えて3案ほど候補を出してもらいます。カバーデザイン候補を1点に絞り込み、さらに微調整を依頼して、最終的なカバーのデザインが決まります。
装幀を担当するデザイナーには、カバー、帯、表紙、本扉の4点を整合性の取れたセットとして依頼することになります。

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