「へー、そうなの? それじゃ、ボクも読んでおかないとね」 自分の本がベストセラーになった時の、田中角栄の言葉だ。 政治家や芸能人の本は、ほとんど代筆に […]
閑話休題
文章は、誰でも書けるから難しい
「私だって走りますよ」と、金メダリストの高橋尚子さんに言う人はいない。 「サッカーなんて簡単だよ」と、日本代表の本田圭佑に言う人はいない。 「将棋の相 […]
ありのままの著者を、分かってくれる読者はいない
読者の大多数は、想像以上に著者を単純化して見ている。 歌手や俳優と同じように、著者像をイメージ化している。 だから著作物と同じように、著者像もまた創作 […]
独り歩きした「話すように書く」こと
明治時代になって、文明開化は文学の世界にも押し寄せる。 言文一致が唱えられ、坪内逍遥や二葉亭四迷が口語体を推奨する。 さらに自然主義を志す志賀直哉、武 […]