100均の茶碗も国宝の茶碗も、茶碗に変わりはない

本

文章は、茶碗に似ている。機能は同じでも天と地ほどの差がある。

ちょっと見には、その違いが分からないところも同じだ。

優れた文章や国宝級の茶碗は、付加価値にこそ違いがある。

さらに目利きだから、付加価値が分かるとも言い切れない。

素人目にも、長い時間を掛けさえすれば違いが見えてくる。

瞬時に見抜く力だけが、プロとアマの違いのように思える。

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100均で買った茶碗と国宝級の茶碗、その機能性にどれだけの違いがあるのだろうか? 工芸作品や美術作品もまた、最初は実用性を追求した機器として登場し、その機能性の向上や美意識の昇華によって、付加価値を生み出してきた。

しかしその機能だけを比べると、ほんの僅かばかりの差でしかない。素人には区別もつかないような違いで、一方は百円で売られ、もう一方には数百万円、数千万円という値段が付く。文章も同じで、ちょっと目には大して違いがないように思われてしまう。

本にして、不特定多数の人に読んでもらうからには、駄文と名文の差がどれだけ大きいかを見分ける目が必要になる。時間の経過とともに、素人目にも見えてくる違いに文章の怖さがある。

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