ひらがなの海に漢字を浮かべよう

本

記憶の定かでない漢字も、パソコンなら一発で出てくる。

話し言葉とは異なり、漢字には一字一字明確な意味合いがある。

さらに四字熟語などは、数行分の文章の意味合いが凝縮されている。

漢字は、その便利さゆえに有無を言わせぬ断定となって読者に伝わる。

著者には心地良いけれど、読者に不愉快なのが漢字を多用することだ。

せめて平仮名というオブラートに包み、読者に提供しよう。

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読み方が違えば、意味が違うこともある。もともと日本語は、中国から朝鮮半島を経て伝わった漢字の音を使って、大和言葉を当てはめた文字が多い。

とあるセミナーで、「音読してください」と順番に読んでもらった。それほど難しい本ではなかったが、ほとんどの人が漢字を読み間違えた。

本づくりセミナーだから、参加者も本好きだし、そこそこの学歴の人たちばかりだろう。そしてこれは、某難関大学で講演を頼まれたときも同じだった。それも文学部の学生相手の講演だった。

私は大学の社会科学系や工学系の教科書も数多く手掛けて来た。その時に日本を代表するような学者さんにも推奨してきたのが、「ひらがなの海に漢字を浮かべてください」ということだ。

最初は抵抗されるが、冗談めかして読んでもらうと、敬愛すべきほとんどの学識深き先生が読み間違えた。その後、先生達が平仮名の海に漢字を受かべるようになったことは言うまでもない。

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