「書名ノート」を作ってみよう

本

タイトル/サブタイトル/キャッチコピー

編集者になったつもりで、思いつくままに書き出してみる。

やはり売れている本って、尖がった書名に惹きつけられる。

そしてタイトル作りのコツが、読者対象の絞り込み。

誰に何を提供したいかの見極めが欠かせない。

極め付きがキャッチコピー。これで企画の大半が決まる。

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20年ほど前、NHKが放映する『趣味の園芸』や『今日の健康』『サラリーマン手帳』などのテキストの創刊編集長で知られる田村さんという人が訊ねて来た。訳あって日本放送出版協会を退社、すでに2年が過ぎたという。もう一度、出版業界に復帰したいと相談された。

「これ、見てください」と差し出されたのが、使い込んだノート3冊。幾度も繰り返し開いては書いたようで、倍以上に分厚くなっていた。その中身は、『書名/サブタイトル/著者候補者名』。見事にギッシリ、たぶん3冊で2,000点以上の書名案と、サブタイトル案と、著者候補案が書き込まれていた。

「多い日は、一日で20本ぐらい考えました」「いいのが考え付いたら、図書館で類書を検索しました」「これが僕の全てです」「どうでしょうか? 使い物になりますか?」。幾度も推考を凝らした跡が無数の書き込みとなって現れている。

田村さんはその後、某大手出版社専属のプロダクションの編集責任者として働くことになる。彼の最大の売りが、NHKでの輝かしい経歴よりも、この「書名ノート」だった。事実、このノートを見せてもらったとき、これはイケると思った幾つかの書名の本がベストセラーとなった。

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