本作りに、何が必要なのかを誤解している著者が多い。 ほとんどの場合、著者に求められているのは文才ではない。 自分らしさが大切だと思う人も多いが、それも […]
月別: 2016年11月
100均の茶碗も国宝の茶碗も、茶碗に変わりはない
文章は、茶碗に似ている。機能は同じでも天と地ほどの差がある。 ちょっと見には、その違いが分からないところも同じだ。 優れた文章や国宝級の茶碗は、付加価 […]
やはり、プロのライターの仕事だった
「へー、そうなの? それじゃ、ボクも読んでおかないとね」 自分の本がベストセラーになった時の、田中角栄の言葉だ。 政治家や芸能人の本は、ほとんど代筆に […]
文章は、誰でも書けるから難しい
「私だって走りますよ」と、金メダリストの高橋尚子さんに言う人はいない。 「サッカーなんて簡単だよ」と、日本代表の本田圭佑に言う人はいない。 「将棋の相 […]
逆転した、自費出版と商業出版
「商業出版」と銘打ちながら、著者に買取りを義務付ける。 「出版協力費」なんて不思議な名目で著者に費用負担を強いる。 すでに今や自費出版と商業出版の垣根 […]
ありのままの著者を、分かってくれる読者はいない
読者の大多数は、想像以上に著者を単純化して見ている。 歌手や俳優と同じように、著者像をイメージ化している。 だから著作物と同じように、著者像もまた創作 […]
執筆は、目次に始まり、目次に終わる
執筆のためにも、地図と羅針盤が欠かせない。 起承転結など、読者を誘導する構成も必要になる。 簡単かつ明瞭な地図作り、それが目次(案)作成だ。 当然、幾 […]
ひらがなの海に漢字を浮かべよう
記憶の定かでない漢字も、パソコンなら一発で出てくる。 話し言葉とは異なり、漢字には一字一字明確な意味合いがある。 さらに四字熟語などは、数行分の文章の […]
本は売らなきゃ意味がない(著者のための販売戦略)
著名な著者の本でさえ、店頭に並べれば売れる時代じゃありません。 出来た本は、どのようにして売りますか? どのように告知しますか? どのような町工場も、 […]
〆切に追われ、書き続ける作家はドラマの中だけ
著者には大切なことも、読者には蛇足に過ぎない場合が多い。 多いどころか、それがほとんどなのが素人の文章だ。 物書きの心得は、自分の文章を第三者の目で見 […]
説得するな、納得させよう
説得されて喜ぶ人は、皆無に近い。 それが分かっていても、文章はついつい説得調になる。 先に書いた三段論法に近くなってしまう。 会話以上に文章は、説得す […]
文章化は、真実の鏡への投影
AはBに等しい。BはCに等しい。ゆえにCはAに等しい。 この三段論法、AとB、BとCが百%等しくなければ成り立たない。 しかし物事には似て非なるものの […]
独り歩きした「話すように書く」こと
明治時代になって、文明開化は文学の世界にも押し寄せる。 言文一致が唱えられ、坪内逍遥や二葉亭四迷が口語体を推奨する。 さらに自然主義を志す志賀直哉、武 […]
「書くように書く」が物書きの基本(昨日の続き)
1時間のセミナーも、纏めれば二千字程度の文字量に過ぎない。 なぜなら、話し言葉は九割の無駄で構成されている。 それでも間の取り方や抑揚で、書き文字以上 […]
「話すように書く」から始めよう(執筆事始)
会話中の、ふとしたキーワードが記憶を呼び覚まし会話が弾む。 記憶をつかさどる海馬体の扉が開かれ、眠れる記憶が次々と蘇る。 執筆もまた、過去の記憶や経験 […]
チャンスだよ。本を作るなら取材に行こう
「本を出したいので、話を聞かせてください」 この一言で、憧れの成功者、雲の上の人にも会える。 豊富な知恵や知識も、最高の耳学問で得られる。 自分一人の […]
「書名ノート」を作ってみよう
タイトル/サブタイトル/キャッチコピー 編集者になったつもりで、思いつくままに書き出してみる。 やはり売れている本って、尖がった書名に惹きつけられる。 […]
一番簡単な執筆法がこれだ(プロなら楽勝)
目次を作る。章、節、項と細分化していく。 項目ごとに、コンテンツを箇条書き風に並べる。 後は、コンテンツの箇条書きを繋ぎ合わせれば完成。 一応私もプロ […]
なぜか費用対効果の話題を避ける編集者
「帯」などという腰巻状のものが付いた本は、日本だけだ。 「見返し」は、表紙と本文ページが剥がれやすかった時代の遺物。 「本扉」を別丁で挿入するなんて、 […]
原稿なんて、箇条書きでいいのだ
無理して文章の体裁を整えるなんて愚の骨頂。 誰もあなたに名文など求めていない。 読者が求めるのは、豊富なあなたの知恵と経験と感動。 努力の99%はコン […]
物書きへの第一歩は、キーワードメモ
執筆メモと置き換えてもいい。要はネタ帳だ。 歩いているとき、夢うつつのとき、閃く言葉がある。 必死で覚えていたのに、ドアを開けた瞬間に忘れてしまう。 […]
一日たった400字で、毎年2冊の本が出せる
たった400字ずつでも一年365日で146,000字になる。 普通の本の場合、1ページで600字程度しか入らない。 見出しや目次などを計算すれば、これ […]